食と健康その⑥新型栄養失調を克服する…必須ミネラル健康法

分子栄養学認定カウンセラー

リメイクサロンモモ気功整体師  徳田 富雄

今回はについて述べてみたいと思います。

はタンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンと並び五大栄養素のひとつとして数えら

れており、生体を構成する成分であり生理作用にも重要な役割を果たす13種類のミネラルです。

ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンは体内に比較的多く主要ミネラルと言わ

れ、セレン、ヨウ素、クロム、モリブデン、マンガン、鉄、銅、亜鉛は微量ミネラルと言われてい

ます。

例えば、カルシウムが不足すると骨がもろくなるとか、鉄分が足りないと貧血になるというのは

よく聞く話です。このように、は私たちの生命活動に欠かせないものですが、もう一

つ重要な役割は、体の調子を整えるホルモンや心を安定させる神経伝達物質を作る酵素の働きを助

けることです(補酵素)。したがって、が不足することは体の異常だけでなく、脳

(心)にも不調をもたらすことが明らかになっています。

「新型栄養失調」という言葉をご存じでしょうか。三大栄養素のタンパク質、炭水化物、脂質は

足りていますが、ビタミン、ミネラルの不足、特にミネラルが不足することによって起こる様々な

身体の不調を表す言葉として使われています。

現代の食品がミネラル不足になっている主な理由に以下の3点があげられます。

①弁当、総菜、冷凍食品、レトルト食品などの原料に、水溶性成分とともにミネラルが溶け出た

「水煮食品」がたくさん使われるようになっている。

②「リン酸塩」がたくさんの加工食品に添加され、ミネラルの吸収を阻害している。

③加工食品の原材料の大半が「精製」されて、ミネラルを抜かれている。

NPO法人「食品と暮らしの安全基金」では、日本人の食の実態として、ミネラル摂取量が大幅

に減少していることに危機感を覚え、2008年から天然ダシのミネラルを補給すると病気の症

状がどう変化するかを調査してきました。

すると、驚くべきことに子どもでは低体温偏食などが改善し、大人では

尿病肥満認知症冷え性などが改善しました。

をはじめ多くの病気の原因にミネラル不足が関与しているという事実と、ミネラル不

足食品から被害を受けない方法については、「食べなきゃ、危険!」「食事でかかる新型栄養失

調」(いずれも小若順一・国光美佳著)「市販181食品の実測資料集 心身を害するミネラル

不足食品」(食品と暮らしの安全2021.2 NO.382 別冊)をご覧ください。