食と健康⑭子どもの食事30の基本
分子栄養学認定カウンセラー
リメイクサロンモモ気功整体師 徳田 富雄
2023年3月~4月号で東大医学部付属病院小
児科医の伊藤明子(みつこ)先生の著書「医師が
教える子どもの食事50の基本」から10の超基
本をご紹介しましたが、さらに30の基本につい
て数回にわたりお伝えします。
①毎食、たんぱく質を2種類食べる…動物性と植
物性を合わせると効率よくたんぱく質を摂取でき
る。
・植物性(豆腐、納豆など)に含まれるたんぱく
質は約7~15%なのに対して、動物性(肉、魚
卵など)に含まれるたんぱく質は約25~30%
・動物性たんぱく質には血液を作ったり、脳機能
を維持したりする働きがあるビタミンB群が含ま
れる。
・たんぱく質は体内に蓄積できないので毎食摂る
毎食手のひら1杯分のたんぱく質食材(100g
程度)を摂るのが理想。
②ギリシャヨーグルトを朝食に食べる…時間のな
い朝でもたんぱく質が摂れる。
・ギリシャヨーグルトは脂肪ゼロで高たんぱく。
酸味が少ないので無糖でも食べやすい。
・一般のヨーグルトの脂肪は飽和脂肪酸なので、
体内で炎症を起こす摂りたくない脂。
・高プロテインシリアルなどと混ぜて食べると、
より高たんぱくになる。朝食にたんぱく質をたっ
ぷり摂っていれば、満腹ホルモン(レプチン)が
より分泌されるので、無駄な間食を減らすことが
できる。
・小学生は110g程度の量が目安。
③たんぱく質を補いたいときは、プロテインパウ
ダーを摂る…たんぱく質を効率よく摂れる。
・子どもにも安心安全な、無添加でアレルゲンフ
リーのプロテインパウダーを選ぶ。
・水などに溶かしたり、みそ汁に大さじ1杯ほど
入れて飲むとよい。
・高野豆腐パウダーやおからパウダーも高たんぱ
く。高野豆腐パウダーはたんぱく質でありながら、
消化されずに腸に届き食物繊維のような機能を持
つ「難消化性たんぱく」として腸で働く優れもの
④亜鉛の補充を意識する…亜鉛が一番豊富に含ま
れるのは牡蠣。好きな調理法で。いわし、うなぎ
海藻、枝豆、すりゴマにも豊富に含まれる。亜鉛
を補う薬やサプリメントもある。
・亜鉛は子供でも不足、欠乏がよく見られる。
(約13%の子ども)
・亜鉛欠乏は皮膚炎、口内炎、脱毛につながる。
・亜鉛欠乏で免疫力が低下するため、感染症にか
かりやすくなる。また、成長障害も起きやすくな
る。
・亜鉛不足はうつ、不安感にも関連がある。
いかがでしたか?
続きは次回以降でご紹介します。